勉強につまずく人のための英語学習ブログ

TOEICを3カ月で400点から900点にあげ、外資系企業に入社した筆者の体験を元にした英語学習ブログです。現在は人材領域で会社経営。

TOEICからIELTSまで。英語の資格試験について解説してみた

(※最終更新:2018/06/12)
英語は資格試験が複数あります。試験によっては飛躍的に英語を向上させることができるので、ペースメーカーとして使うにはぴったりです。一緒に勉強する仲間や話し相手になってくれる外国の友人がいないならばなおさら資格試験は便利です。 

今回は資格試験、英語試験の種類について私の知っている範囲で解説させていただきます。

英語資格は様々な試験が存在

英検

1級~5級まで存在する試験です。

個人的に英検はかなり難しい試験の1つだと思っています。英検2級までは大学生になれば比較的勉強したらとれる試験ですが、1級ともなるとTOEICでほぼ満点とれる能力がないと受からないレベルです。900点を超えたあたりだと通らないのがこの試験の特徴です。

英検1級の問題では肌感ではTOEFL iBT 100点を超えて110点近い語彙力が必要とされます。TOEICのように楽に稼げる問題もなく筆記試験の100分間フルに脳みそを回転させる必要があります。リスニングは35分ですが、読解の後のリスニングは10Rこなしあとにサッカーをするようなものなので体力が必要です。

 

英検1級のエッセイは下記のような問題がでます。

Should democratic nations actively promote the spread of democracy to nondemocratic nations?

こちらを見て、日本語でも答えるのが難しいですよね。高い教養と、論理的文章を書く能力も必要とされ、訓練をしないと通過しないです。一般的に英検1級くらいになると資格マニアか英語の仕事をする人でないとなかなかとらないのが実情です。大学入試やセンター試験の対策にならない英検1級については受けなくてもいいと思いますが、2級程度までなら受けていいと思います。

また、準2級からは二次試験もあります。カードを渡されて手が震えてなかなか読めなかった苦い思い出があります。1級になると、TOEFLのようなスピーキングテストがあり、これまた骨が折れる試験です。合格率も10%を切るのが英検1級の世界なのでお時間ある方はチャレンジしましょう。

詳しくは下記ホームページからご覧ください。

英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会

 

TOEFL iBT

一般的にTOEFLと呼ばれる試験は、TOEFL iBTのことです。Reading,Listening,Speaking,Writingの4構成からなる120点のテストです。海外留学にはほぼ必須な試験であり、MBAを受けるにはトップ校であれば110点近い点数が必要となります。昨今MBA受験も点数があがっておりTOEFL100越えも当たり前となってきています。

また、受験料が235ドル(7日以上前に申し込んだ場合)と高いのも特徴です。最近は大学内にもTOEFL対策ができる施設を作り留学の支援に力をいれはじめています。大学院受験では、日本人にとってTOEFL対策だけでかなりの時間を割かれてしまい、GREやGMATの勉強に手が回らない人が続出しています。

ある程度勉強しつくしてきたら、Reading,Listening,Speaking,Writingのそれぞれの最高得点を1回にうまくアウトプットできるかが鍵になります。TOEFLについて姑息な技がたくさんあるので、ネットで調べてください。中国語のサイトを見ると色々な技が出ていて中国人はさすがだなぁと思います。

現代においては、TOEFL iBTの点数をもっていることが役に立つので、何か資格がほしいというときは受けてみるといいでしょう。

TOEFLテスト-国際基準の英語能力測定試験 | TOEFLテスト日本事務局

TOEFL ITP

レベルが1と2に分かれており、主に使用されるレベル1は310から677点で点数がでます。東京大学大学院の入試で使われることが多く、TOEFL iBTの点数をもっていなければITPを受験します。TOEFL iTPはTOEICとほとんど問題は変わらないか少し難しいくらいです。特別な対策はいりませんがとにかく問題を急いで捌く集中力が必要な試験です。大学生は生協で申し込むと受けられる大学が多いです。

対策をしたら600点を超える人もちらほらいます。

TOEFL PBTという試験もありますが、受けたことがある人を聞いたことがないので割愛します。

TOEFL ITPテスト(団体向けTOEFLテスト) | TOEFLテスト日本事務局

TOEIC

日本において、老若男女問わず受けている英語の資格試験です。今や就職活動のスタンダードとなっています。有名企業に新卒で入る層は990点満点の900点をとっている人がごろごろいます。

TOEICは確かに勉強すると英語の能力が伸びるのは確かなのですが、スピーキング能力が伸びないのが致命的です。また、日本人と韓国人しか受けていないのでグローバル対応している試験とは言えません。役に立つのはリスニングくらいです。英語の読解問題も質が高くなく多くの日本人がこの資格対策に時間を割いていることが残念でなりません。TOEFL iBTもしくは英検に移行したほうが良いと思います。

採用する企業側がTOEICでは基準を満たせないレベルにしてほしいですね。

 私は400点未満の点数だったのですが、センター試験で9割取れるレベルの人でも500点いかなかったりするのでTOEICはややなれないと時間がかかる試験ではあります。

TOEIC|コミュニケーション英語能力を測る世界共通のテスト

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CASEC

すぐに結果がでる英語試験です。TOEICに似た問題がよく出ます。

私は英語の試験の中で、CASECが最も受験回数が多いです。何よりすぐに結果が出るのがよいので繰り返し受けてトレーニングするとよいと思います。1回3600円かかりますが、TOEICの前に模試として受けるに最適です。オンライン受験できるのも魅力です。

語彙、表現、リスニング、ディクテーションの構成となっています。

CASEC(キャセック) - TOEICスコア・英検級の目安がすぐわかる英語テスト

 

ベネッセがやっている、GTECもCASECと比較的近い試験です。オンラインで申し込んで、PCでパッと受けられて便利です。ベネッセという民間企業がやっているのが特徴的です。問題の質もTOEICやCASECと近いです。

GTEC | グローバル時代に対応した4技能英語力テスト

 国連英検

こちらも英語の資格試験として日本国内では名高いです。外務省の外郭団体が主催している試験で、コミュニケーション重視の試験ということをうたっております。ただ英語ができればいいわけではなくて、中身のある国際的な視野をもって発言することが求められる試験です。

特A級~E級まで分かれており、特A級は教養のあるTOEIC990点クラスだと思ったらよいでしょう。

実際の問題を見てみます。

How can the UN help the world achieve gender equality?

 国連が男女平等を実現するための手段を問われています。高校生で合格者がでていますが、英語力以上にどういった教育を受けたら、質の高い発言をできるように高校生がなるのか大変興味深いです。

In Japan, should more women be in the workforce? Why or why not?

 B級の問題となるとこのような問題になるので比較的簡単ですが、社会人経験なしで答えるのはいずれにしても難易度が高いです。日本語で問われてもいい回答をする自信がありません。

日本のみで行われている試験なので海外の大学に出願するときに使えませんが、外務省の中途採用(2年契約で外交業務にあたるプロフェッショナル採用)で使用されています。この採用は各業界で専門知識を有するかなり高レベルな職歴の人が採用されています。海外に赴任できるので目的のある人にはよい採用です。

話はそれましたが、国連英検は国際的に活躍したい人にはよい勉強になるでしょう。

国連英検 : 日本国際連合協会主催 国際連合公用語英語検定試験

IELTS

IELTSは移住のために、ほとんどの英語圏の国で採用されている試験です。この試験を私はうけたことがなく詳しく語ることができないのですが、問題を見ると、TOEFLと同じ構成になっています。

TOEFLを上回る年間250万人が全世界中で受験しています。英語圏の中でもカナダ、オーストラリアといった国々で重宝されている試験です。

IELTS | 公益財団法人 日本英語検定協会

ケンブリッジ英検

世界基準のTOEICと言えます。ビジネス力を図るため一部の企業で導入されています。日本ではTOEICが昇進や英語能力として図られていますが、ケンブリッジ英検に移行する日が日本もくるのでしょうか....

Cambridge ESOL Examinations | ケンブリッジ英語検定

その他にもいくつかの英語試験が存在

以上にあげた英語資格試験がメジャーなものですが、他にも様々なものがあります。あまり詳しくないのもあるので、簡単に掲載するにとどめさせていただきます。

BULATS

英検が主催している、BULATSがあります。海外では受験者数が多いようです。

BULATS | 公益財団法人 日本英語検定協会

PTE Academic

PTE Academicも海外移住で使用されている試験です。

英語を母語としない人を対象にしています。

PTE Academic - The English test that takes you places

日商ビジネス英会話

日商ビジネス英会話はビジネスの取引を行う上で必要なスキルを身に着けることができる試験です。ビジネス寄りの試験は比較的珍しいので、有益な試験です。

日商ビジネス英語 | 商工会議所の検定試験

 

英語資格試験合格、取得を目的としないように

英語の試験は合格するとうれしいのですが、タダの資格マニアになっては非常にもったいないです。そのため、実用的な英語を目指して、何をするために学んでいるかを忘れないようにしましょう。TOEIC900点の人が過剰に時間をかけて950点をとるのはもったいないなぁと思ってしまします。留学や就職の要件を満たすためには一生懸命がんばりましょう。

TOEICを劇的に上げたい方には、ライザップイングリッシュをおすすめしています。短期間で驚くほど点数があがるのでぜひご利用ください。PROGRITもビジネスだけではなくTOEICコースも強化し多くの方が点数をのばさいています。

ご利用をご検討ください。英語のレベルがあまりにも低いなというかたでそれほどお金をかけたくないならばスタディサプリ ENGLISHからはじめるのがよいでしょう。

それではさようなら。