外資系企業で鬼門とされるのは英語面接です。投資銀行にしろ、コンサルにしろメーカーにしろITにしろ、外資系であればトップやMD、パートナークラスが外国人であることが多く英語面接は必須となっています。
これから英語面接対策のアドバイスをします。
さて、英語面接を乗り切るために、これから面接を受ける方向けにアドバイスをしていきたいと思います。
アメリカでの現地採用というより、日本に拠点がある外資系企業に関する面接対策がメインとなっております。
現地採用の面接にあまり詳しくないので、ご了承ください。
インターネット上では英語面接の対策を色々と書いていますが、本当か?というものも多いので必要なものだけ抜粋させていただきます。
英語面接の目的は、様々
英語面接の目的は様々です。 ここでは3つほどあげさせていただきます。
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英語力を図るため
TOEIC900点以上とれていても英語が話せないという人がいるので、実際に話して英語力を確認するために行います。
余談ですが、TOEIC900点以上で英会話ができない人はほとんどみたことありません。スピードに差があるものの、しっかりした中身のある会話が900点以上のグループでは成り立ちます。
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リクルーティングチームに日本語が話せない人が入っている
日本支社で働く外国人はかなり聡明な方が多く、日本語はかなり話せる人が多いのですが、面接官に日本語が話せない人がいると必然的に英語になります。
日本語が話せる外国人でも、英語で質問をして、最後に日本語話せるというネタ晴らしをするいじわるな人もいます。
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演出のため
最終面接まで来るとかなりの確率で受かります。その中で最終は外国籍の日本代表との面接があって、就活生や候補者の緊張感と高揚感を最大限にして最後にその場で内定をだします。
不慣れな英語で話して、緊張感と疲労がMAXの状態で内定をもらえた瞬間は何物にも代えがたい瞬間です。
そういった状況を演出するために最終の英語面接が存在する場合があります。日本企業でも内定を出すためだけに役員が10人近くあつまって、その場で内定出しをする企業があります。
そのような形でオファーをもらったらうれしくなってしまいます。
以上が英語面接の目的です。目的は様々ではあるのが実状です。
英語面接対策を10個紹介
さて、英語面接対策にうつります。
具体的なセンテンスは、こちらの本がおススメですので読んでください。英語面接対策のバイブルです。
英語面接におけるアドバイスを10個思いついたのでご説明したいと思います。
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堂々と胸を張って話す
TED talksを見ていると、外国人のプレゼンテーションがかっこよく見えますよね。しかし多くの場合見掛け倒しであることが多く、単純なIQでは勝っていることもあるわけです。
しかし、堂々と、自信をもって話している様はとてつもないプレゼンをしているかのように見えます。
このことからわかるようにはったりでもいいので、胸を張って話すことが大事です。インパクトを残せるかどうかは、非常に大事です。
日本語で話せない場合は特に、自分の頭脳をアピールできる場所が限られているのでなおさらです。
こちらのTED talksは面白いのでぜひご覧ください
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知的に見える言い方をする
以前のブログでも話しましたが、"you know"や"um"などとむやみに言ってしまっては残念な方になってしまいます。
簡潔かつ、適度な言い換えを用いて発言をしましょう。
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むやみに笑わない
日本人がやりがちな失敗です。むやみに笑ってしまうと、会話を理解していないうえにバカにしているように感じる方もいます。
苦し紛れに笑うことは絶対にやめましょう。苦し紛れに笑うより、真剣に相手の話を聞いている傾聴姿勢をとにかくみせてください。
相手が笑ってのならそれに合わせて笑えばいいわけです。笑顔を社外の人に見せるのはプロフェッショナルではないと見なされることがあります。
ラテンアメリカ出身の人でも内気でほとんど笑わず、淡々と数字を詰めてくる人がいるのでその人にはノリでいくことは通じませんでした。
私は、フィリピン人とは相性がとてもよかったので、フィリピン人へはノリで話すことが多かったです。幸いにしてフィリピン人が一番多いチームで今でもよかったと思っています。
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発音は気にしないでおこう
普段から発音にうるさいブログですが、英語面接のときに限っては発音は二の次でいいと思います。英語面接のときは、かなりの緊張感が伴います。
日本語面接でもそうですよね。そのうえ英語となるとなおさらです。英語面接では英語で話す内容に全力集中してください。相手の発言を聞き取って、咀嚼して自分なりの発言をするだけで通常の日本人は精一杯です。
英語の発音トレーニングを徹底していれば意識せずとも発音できるようになりますが、私の体感ベースでは発音勉強をはじめて1年以上はかかります。
今でもrubyやlearnの発音は意識しているので無意識で発音できるようにはなりたいです。
さて、本題に戻ると、アメリカ系の白人のみしかいない会社に飛び込む場合はおいておいて、一般的なグローバルカンパニーであれば、多くの国籍の人がいます。
発音では悪名高いと、日本人からは揶揄される、インド人やシンガポール人がたくさんいます。
今の時代、インドでしか暮らしたことない人がグローバルカンパニーで働いていたり、自分たちの発音が世界のそれとは違っていることを認識していなかったりすることはありません。
それでも、日本人からすると彼らの発音は聞き取りにくいです。にもかかわらず、多くのインド人は、世界的企業の要職についています。マイクロソフトやGoogleやシティグループといった名門企業でインド人(系)CEOが誕生していました。
彼らは発音は多少世界基準からずれていても、その頭脳と、ガッツ、発言が評価されているわけです。よって、発音よりも言うことに注力すべきといえます。
当たり前なことですね。
先日、とあるテクノロジー企業のインドオフィスの割と偉い人(ポジション忘れてた)と2時間くらいプライベートで飲んだのですが、
向こうも日本人が聞き取りやすいように合わせてくれていたので、彼らも彼らなりに工夫してくれていまして安心しました。
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英語にも、日本語でいう敬語はあるから注意しよう
よく言われることですが、英語は敬語がないのはそうなので話しやすいのですが、言い方は必ずあります。
まずは伝えることに精一杯だと思いますが、基本的な
"Would you please~"
"I appreciate that"
といった簡単な表現は使いまわしが聞くので同様の表現は覚えておきましょう。冒頭で紹介した本にはたくさんの事例が書いています。
他の本でいい本があったら教えてほしいです。学生のときから有名だったので、時代による変遷があるかもしれません。
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最後まで戦う姿勢を見せよう
日本語面接でもありますが、途中で面接官の反応が悪くなるときがあります。外国人の場合、表情が読み取りにくいので、相手の表情や反応は気にせず、最低限空気を読んで会話をすすめましょう。
淡々としていても高評価で合格を決めているから、後は流しているだけということも多いにありえます。また、戦略コンサルの面接官をしている友人から聞いたのですが、たまにマネージャークラスの人でも採用面接の評価をつけず(休憩のために)
座っているだけということもありますので、あなたと話している人の反応をよく見ておきましょう。
いずれにしてもあきらめたらおわりです。これは、定量的には話せませんが、英語面接の方が基準が緩い(最終に近いこともあり倍率は低い)ので、最低限の項目だけクリアできればいいと思います。
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身なりには最新の注意を払おう
これも日本語での面接でも言えますが、外国人はスーツをバシッと決めている人が多いイメージです。(日本人もこれは似たり寄ったりでしょうか。偏見かもしれません)
どうしても身長や体格で劣ってしまい、弱弱しく見えてしまうのは否めないので、身なりはしっかりとととのえて、準備の段階で負けないようにしましょう。
何も高い時計や高いスーツを着ていけといっているのではなく、清潔感をだしましょうということです。
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宗教の話題には微妙に注意しておこう
「俺、牛大好きで、農場の牛を焼いて食べるのが最高の瞬間だぜ、ベイベー」
と、ヒンドゥー教徒のインド人の面接官の前で言ったらどう思うでしょう。
あなたの面接を、
「趣味は破壊行為で寺とか仏壇を壊すのが好きなんぜ、yes」
と言われたら嫌な気持ちしますよね。
宗教に疎い日本人ではしょうがない面もありますが、牛や豚を食べてはいけない宗教、
ベジタリアンもいるので、菜食主義を否定するようなことはやめましょう。
ベジタリアンが予想以上に世の中に存在することを知って、店選びに苦労することは当然あります。
ヒンドゥー教徒、イスラム教徒、ユダヤ教徒等々が一同に会してしまう、飲み会は非常に大変な記憶があります。
西麻布の交差点の権八は重宝していました。某検索会社の方がよくいます。
権八
https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13005298/
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感謝の気持ちを忘れずに心からの「Thank you」を。
感謝の気持ち大事ですね。大げさでもいいので最後は"Thank you"と言いましょう。
"Thank you for ~"と言った方がいいのですが、もう面接終わりは疲れているので、もはや限界なので一言だけでもいいでしょう。
"I'm honored to meet you today"
と冒頭で言ってもいいですが、日本人からするとやや仰々しく感じます。
相手の目をみて、握手を求められたらしっかり握って、自信をもって心からの「ありがとう」を伝えましょう。
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質問は必ずしよう
"Do you have any questions?"
と聞かれるでしょう。必ず質問をしてください。日本語面接でも当たり前ですが、英語面接の場合、相手の話を理解できていない、会社のことを理解されていないと
思われては厳しくなるので、必ず質問を用意して簡単な文章でいいので、質問できるようにしておきましょう。
ベストは、"I suppose~"と意見を述べた後に質問をするとよいかもしれません。ディスカッションになるような質問タイムになるといいと思います。
また、相手の返答中にはさえぎらないでください。外資系企業では話の途中でも割って入るなどと言っている人を聞いたこともありますが、それは非礼で相手へのリスペクトが欠いているとみなされます。
自分に置き換えて常に考えましょう。さえぎられたらいやですよね。
心を落ち着かせよう
私は、英語面接で失敗した経験があります。日本語面接が2つあった後に、翌日、英語面接(最終)が設定されていました。
日本語面接の前日に英語面接の存在を伝えられ、英語面接のことを考えるあまり日本語面接の対策をおろそかにして浮足立ってしまい、まさかの翌日の面接に進めないという事態になって、かなり落ち込みました。
最終面接の方はそれなりに有名な方でぜひお会いしたいと思っていたのでその前で落ちてしまうことは自分にとって屈辱でした。
英語面接で、自分を大きく見せることはできません。浮足立ってしまうことなく、自分の実力を100%出せるようにどうしたらいいか考えましょう。
少しでも参考になれば幸いです。それではさようなら。