勉強につまずく人のための英語学習ブログ

TOEICを3カ月で400点から900点にあげ、外資系企業に入社した筆者の体験を元にした英語学習ブログです。現在は人材領域で会社経営。

日本の大学の英語教育の問題について考えてみた。

先日、現役の東大法学生の方にインタビューをした際に、「東大の英語の授業はつまらなくて勉強を辞めた。」という発言がありました。

 

www.niantic.jp

大学の英語の授業はなぜあんなにつまらなかったのか考えてみた。

私も学生時代のことを思い出して、なぜあんなにも大学の授業がつまらなかったのか考えさせられました。


大学でもさんざん英語を勉強したのに、数学や経済学の時間よりもはるかに退屈だったことしか覚えていません。

大学によって様々で英語専攻でもなかったので大学の英語教育を語る経験をしていませんが、日本の大学の英語教育について
考察してみたいと思います。

日本の大学英語教育を底上げするにあたって問題点となっていること

 

大学の英語の授業は必修であることの弊害

大学の授業は必修です。私は理系だったのですが、理系でも専門科目の必修はわかります。しかし、英語は卒論、修論になるときまで使わずアカデミックの英語と授業の英語がすさまじく乖離があったため授業が役に立つことはありませんでした。

大学の授業は面白いものが多かったのですが、振り返ってみて面白かったのは、自分の意思で選択した授業でした。

中国語は卒業まで取り続けて、ある程度のレベルになりました。先生と授業内容を選べるので自分の期待通りの授業で学ぶことができました。
一方英語は興味ある人はそう多くないのに、必修と言う枠で選択肢もなくひたすら勉強させられます。

英語にもジャンルはあり、ライティング、スピーキング、発音、リーディングと色々あるので英語の中で好きな授業を選ばせるべきだと思います。

私は他学部の授業を聞きにいき、留学生向けに日本の文化を勉強する授業にもぐり英語の楽しさに気づかされることがありました。

それまでは、ただ椅子に座っているだけでTOEIC400点しかなく、イスでおとなしくしてやりすごすしかありませんでした。

英語も英語の授業の中から選択式にしたらもっと学生が主体的に学んでいくと思います。

f:id:niantic:20161213003858j:plain

大学の先生の質

私の大学は、英語の授業をする人がほとんど外国人になりました。高校の時の学校の先生や塾の先生は日本の一流大学を出て英語を本格的に学んでおり、英語のみならず教養が非常に深く長文の内容をわかりやすく解説していました。

一方、私の大学で英語を教えている外国人の先生は、上から目線で言うと教養が足りないように感じてなりませんでした。出身大学で判断するわけではありませんが、英語を指導する上での言語学の単位や、教養もなく、トップレベルの大学で博士号をとっているような先生は少なかったです。

チャレンジャー号爆発のことを授業で扱っていたときのことです。o-リングという部材に問題があり、チャレンジャー号の悲劇を生み出したのですが、事故にいたるまでの知識や背景について、理系の学問を学ぶ学生よりも先生の方が知識、教養レベルで低く感じてしまい、授業が面白く感じませんでした。

自分でニュースサイトで英語で調べた時の方が知的興奮を感じずにはいられませんでした。

唯一、留学生向けに日本の宗教の授業をしていた先生が、宗教への造詣が深く、客観的に1000年以上も前の宗教から現代宗教までを解説していて、おもしろいなぁと感じたくらいだったことを記憶しています。

経済、数学、歴史、心理学の一流の先生と比較したときにどうしても残念に感じてなりませんでした。もちろん私の英語力が足りなかったのもありますが。

学生のやる気の問題

英語はほとんどの大学で1,2年の授業で行われます。一方、英語の必要性に目覚めるのは、就職活動の直前であったり、海外旅行によく行くようになったときであったり、海外の大学院に行くときであったり、論文を書くときであったりと学年が上がったときの方が必要性が高いと感じます。1,2年次において英語が必要な場面が少ないため一生懸命学生側がやらなくなってしまいます。

3,4年次の方が実用的かつ、主体的に英語の授業に取り組んでくれるのではないでしょうか。比較的まじめな工学系の学部ですら、隣の人と大きな声を出して英語を読み合うのは微妙な空気だったように思います。学年が進むにつれ、そういう空気もなく勉強に励むのでなおさら1,2年で英語をすることの意味を感じません。

もし、学生のやる気の方に問題があれば勉強するタイミングをずらしてもらえるとよいのではないでしょうか。

最後は意思の問題

とはいえ、英語を勉強しないのは自己責任です。環境のせいにせずしっかり努力することが肝要です。

大学は勉学に励む貴重な時間です。英語を学び、世界が広がるということを少しでも多くの人に知ってもらえたらいいと思います。

飲んでバイトして、時間を過ごしていいのですが、少しだけ、ほんの少しだけ英語に目を向けてくれたならもっともっと楽しい生活が未来に待っていると思います。

大学生の方で読んでくださった方いたらぜひこれから勉強がんばってください。