勉強につまずく人のための英語学習ブログ

TOEICを3カ月で400点から900点にあげ、外資系企業に入社した筆者の体験を元にした英語学習ブログです。現在は人材領域で会社経営。

早稲田大学生にきいた|留学で英語が伸びるコツとは?

今回は早稲田大学在学中に、留学とワーキングホリデーを経て、英語力を飛躍的に伸びした経験のあるShunさんに海外留学で英語力を伸ばす方法を教えてもらいました。

留学を経て英語力が大幅にアップ

- 簡単に経歴を教えてください。

早稲田大学に入学後、学生のうちに海外にいってみたいと思い1年休学をしました。留学のための勉強をしていたわけでもなかったため、なんとかカナダ・バンクーバーの大学に滑り込むのがやっとでした。まじめに勉強をするタイプではなかったので、授業をきちんと出てはいませんでした。その後ワーキングホリデーや旅行でサンフランシスコやロサンゼルスに行きました。

- 英語は実際にどれくらい伸びましたか?

試験をほとんど受けていなかったのでどれくらい伸びたかわからないのですが、TOEICでいくと500点台だったのが850点になりました。TOEICの対策は全くせずに点数が伸びたので勉強したら900点は行くのではないかと思っています。日常会話には困らなくなりました。

机の上での勉強はほとんどしなかった

- 英語の勉強はどのようなことをしたのでしょうか?

TOEICの点数をあげたいとか、海外の会社で働きたいとか、外資に行きたいとかそういった思いがなかったので、「ただ話せるようになればいいや」くらいのモチベーションでした。そのためスピーキングに絞った勉強をしていました。実は机で勉強はほとんどせず実践で学んでいました。

- 机で勉強せずにどうやって勉強したのですか?

単語は、英英辞典を持ち歩いていました。単語帳を使っても記憶力が悪いせいかまともに頭に入ってきません。受験勉強的なものが極端に苦手だったので、生活や遊びの中で学んでいくと心に近いました。一年間海外にいる間に誓ったことは、英日辞典を使わず、英英辞典で乗り切ることを心に誓いました。実際に英英辞典で最初は意味がわからなかったのですが、レストランや友達がノートに書いたことを調べて、自分で意味を理解していました。年間を通して、英語を英語で学ぶことを徹底しました。

- 英英辞典をずっと使うとはすごいですね。最初行ったときからある程度英語は話せましたか。

まったく話せませんでした。一日一緒にいても何を言っているかわかりませんでした。英語が話せない状態で人と一緒にいるのはとても苦痛ではありましたが、英語を話したいという思いが日に日に強くなっていったので、積極的に話しにいくようにしました。それでも、最初は金魚のフン状態です。何も言葉を発しないけどただついてくる日本人みたいな。こういうときは多分なめられてはいたと思います。でもずっと外国人の友達にひっついてまわりました。話せるようになるまで5カ月かかったので、それまではただの空気です。

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- 5カ月とは長いですね。その5カ月間でどうやって英語を学んだんでしょうか?

ネイティブが話すことをコピーして、自分のものにするという作業でした。彼らが話す言葉を真似するわけです。はじめは全然聞き取れないので、部分部分だけの再現です。でも日常会話って同じフレーズが使われるので、何十回、何百回と聞いているうちにどんどん再現できるようになります。

- フレーズを再現といっても単語一つ聞き取るだけでとても苦労しそうですが。

そうです。だから発音も勉強しました。発音って日本語と英語では全然異なっているため、英語の発音を勉強するのはすごくハードルが高かったです。相手の話す口をしっかりと凝視して、口の動きをまねるようにしました。口の動きをまねできるようになったのですが、それでは足りなくて、舌の動きで発音が変わってくるので、その口の動きについてはネイティブにしっかりと教えてもらいました。自分が外国人に日本語教えるとしたらとても面倒だなぁと思うくらいの時間をかけて教えてくれた友達には感謝しています。

口の動きと下の動きができるようになって単語が発声することができるようになれば自分も話せるようになります。そうなると爆発的なスピードで英語のインプットスピードが速くなって、人が話す日常会話の中からたくさんのフレーズを学ぶことができます。学んだフレーズをすぐに自分が言ってみて、、、その繰り返しで英語ができるようになりました。といっても5カ月です。正直とても長かったとは思います。机で勉強したらいいのかもしれませんが。

海外でしかできない勉強をしよう

- 机で勉強しなかったのはなぜですか?

日本人を見ていたら、みんな図書館に行っていました。ふと思ったのが、図書館って自分の家の周りにもあるし、自分の大学にもあるし、「これって日本でも同じことできるじゃん!海外に来た意味なくね?」と思いました。その時間を友達との国際交流に充てた方が時間を有効に使えると思いました。事実、図書館で勉強していた人たちは、日本人同士で固まっていて、発音が向上することもなかったです。授業の成績はそれなりによかったのかもしれませんが、そういう留学生活は楽しくないと思っていたので自分が楽しい留学生活を送るように心がけていました。

- 主に外国人の人とはどういう風に過ごしていたのですか?

ご飯を食べにいくことが一番多かったです。ご飯たべて、毎回一時間くらい話して、というのを1時間を3食、それを毎日繰り返すとそれだけで英語の勉強になるわけです。日本でも外国人と話したい!英語勉強したいとなりますが、ほぼ強制的に毎日やっている環境じゃないとなかなか英語力も伸びないでしょう。

あとはシェアハウスをしていたので、外国人が同じ環境にいました。ルームメイトと語る時間はプライスレスです。英語を勉強したいのであればぜひシェアハウスしてみてください。実はいろいろなシェアハウスにいっていて、1年間の間に3回の引っ越しをしました。そのたびに新しい色々な国のルームメイトと話すことができて大変貴重な経験となりました。同じ部屋にいたら、ずっと話さないといけないので英語を教わりつつ自分のことを話しつつであっという間に一年がたっていきました。半年たったあたりからは日本で普通の生活を送るような感覚です。仲良く酒を飲んで、遊んで、わからない英語を教えてもらって。それだけで英語力はつきました。

- ワーキングホリデーでは何をしていたのですか?

ワーキングホリデーといってもまじめに働いていたわけではなく、留学エージェントをしていました。学校の手配やホームステイの手配をしていました。日本でバイトしているような感覚です。英語も使えて、これはとても良い経験になりました。むろんバイトなので難しい仕事は与えられるわけではないので、仕事の経験的な楽しさはありませんでしたが、生活そのものが楽しかったです。学生のうちにしておくべきことかもしれないです。

質問することを恐れない

- 海外留学を成功させるアドバイスはありますか?

日本人で群れないことはまず第一です。日本の友達とfacebook messageをする時以外は、英語でした。facebook もたまに調子乗って英語で投稿していたので、ネイティブの友達に極力ライフスタイルを合わせていました。

また、先ほど述べた図書館で勉強することも個人的にはおすすめしません。図書館にいて友達はできますでしょうか?日本の大学に通っていて図書館で友達ができることはほぼないですよね。外にでてこそ貴重な経験です。図書館でないと文法やリーディングが学べないといいますが、一日12時間英語を浴び続ける生活を、6か月やるとそれこそ逃げ場がなくて学ぶ量が桁違いです。自分のペースで勉強する図書館とは違います。文法やリーディングも会話を全部理解できれば構造化できる脳に自然となるので、ある程度できるようになります。もちろんTOEICの文法を満点とれるわけではないですが、恥ずかしくないレベルにはなります。

そして外国人の友達に質問することを恥ずかしがらないでください。質問することは恥ずかしくないし、向こうも積極的に教えてくれます。学生の友情っていうのは世界共通で素晴らしいことだなと思います。

あとはmeet upというサイトがあって、そこにあるイベントにいくと色々な人に出会えます。自分から飛び込み続けて英語の環境に身を置けば英語は出来るようになると思います。自分なりの勉強法ですがご参考にしてください。

- ありがとうございました。