(※最終更新:2018/06/12)
英語業界も近年目まぐるしい変化が起こり、各企業が生き残りをかけて、サバイバルしています。そんな英語業界の変化についてまとめてみました。
スポーツジム型英会話教室の登場
英語は勉強する目的によって必要な道具は様々ですが、業界目線で話していきます。まず昨年台頭しはじめたスポーツジム型英会話教室の登場が業界に変化をもたらしました。
2カ月で約30万~40万円支払い、英語能力を向上させるプログラムです。正確には英語を勉強する習慣を身に着けてもらいます。これまで英会話教室や、オンラインでの英語ツールはたくさん出ていましたが継続的に勉強することが最も課題となっていました。
そうした問題点を解決すべくスポーツジム型の英語学校が登場しました。学校に通う日数は週1~3日と少ないのですが、トレーナー、コーチとは毎日コミュニケーションをとるため、英語の勉強を支援してもらえます。
結果にコミットという某社の標語ではないですが、プログラムに参加した生徒のほとんどが英語の成績が向上しています。高額のお金を使っていることもあり英語の勉強に打ち込む度合いが桁違いです。
主なプレイヤーとしては、トライズ、ライザップイングリッシュ、PROGRITなどがあります。
一度説明会に参加してみてどんなものか見学してみることをすすめます。新しいタイプの英語指導スタイルなので日本人には向いている勉強法だと思います。ビジネス英語であればPROGRITがおすすめです。時間がある程度ある方はトライズにいってみてください。トライズはノウハウも蓄積されています。RIZAPはジムで蓄積されたやる気にさせるノウハウや、管理の仕組みができています。致命的にやる気の出ない人はライザップをのぞいてください。
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今後も英語コーチングの領域は伸び続けると予想されるので教材に払うというより勉強の継続方法に時間がさかれるでしょう。このようになった理由として日本国内の英語学習の教材はある程度レベルが高まってきたのでこれ以上改善の余地がなくすでにある教材で十分高い英語学習効果がでるようになってきました。英語学習の領域は最新科学トレーニングがそこまで必要ではありません。
正しい勉強法を継続することが大事です。
オンライン英語学習は、受講型が増加か
フィリピンを中心としたオンライン英会話学習は、一巡してきたためすでに各社売上が鈍化しつつあります。DMM英会話のみが潤沢な資金力を武器に伸ばしてきてはいます。オンライン英会話市場が飽和してきた中、再び一方通行型の受講型授業が増えるかもしれません。
オンライン英会話は、レアジョブ、DMMを中心とした競争に、様々な企業が参入してきています。
オンライン英会話未経験の方はオーソドックスなレアジョブをやってみましょう。レアジョブ使ってから他社のを使うのをすすめます。
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女性向けのオンライン英会話も登場してきました
受講型でいくと、代表的なのが、amazon Englishです。amazonが提供する英語コースを毎日受講できるプログラムです。スマートフォンを活用した英語学習がいまいちな中amazon Englishは価格の面で他の追随を許さないレベルになってきています。いつでもどこでも受けられる受講型はamazonに吸収されていくでしょう。
日経もオンライン英会話に進出しビジネス英語の強化を支援しています。
受講型の英語サービスはさらに増加をたどりこれまでオンライン上で使用していなかった優れた教材をネットで受講できるようになることでリアルでの英語教室が淘汰されていくと予想されます。受講型は高単価のものよりも最初は安い金額からはじめて自分の肌に合った場合は、継続して使いましょう。
苦しい旧来型英会話教室
旧来型の英会話教室は苦境にたたされています。GABAをはじめとする高度なビジネス英語を教える学校は、法人契約で残るでしょうが、個人を中心に収益をあげている英会話教室は今後の人口の変容も考えるとマイナス成長になっていきます。
ソフィア外語学院のように入試特化型は需要がでてきますが、単なる英会話、アメリカ人と話せることをうりにしていたNOVAのようなビジネスモデルは今年転換しなければ2020年には存在しないところが多いはずです。
一方、幼児教育系の英会話教室は単価があがりつづけ親の投資額は増えています。インターナショナルスクールが学費が数百万であることを考えると英会話教室に月額数万使うのは変わったことではありません。
先ほどのスポーツジム型をはじめ短時間に投資する額があがり、週に1回だけ簡単に勉強するようなのんびり英語勉強式は遅れてしますでしょう。
英語資格はやや衰退か
TOEIC偏重主義は変わらないでしょう。資格という領域でいくとTOEICに代わるものはありません。しかし、脱資格のながれはきており実践的に使う英語にどうもっていくかという課題を考えている人は確実に増えています。そのためTOEIC800点を超えるとすぐに別のプロセスに移行し、高み目指していると言えます。TOEIC500点レベルの人にはTOEICはいいペースメーカーですが、使えない英語を身に着けてしまわないように気を付けましょう。
個人的にはTOEIC対策の塾に通うのはもったいないです。過去問題を解いて勉強することでなんとかなります。それよりももっと英語の楽しさに触れる勉強に時間を割きましょう。楽しさに触れるといっても国際交流というわけではなく、実践で使う会話を何百も暗記したり、多様な表現を学習したりと地道な努力がもとめられます。それの延長線上に国際交流があってそこで英語学習の楽しさが理解できるかもしれません。
英語人材育成全般
大手の日系メーカーですら英語ができる人が全然育っておらず英語がきちんとできる人は残念ながらいまだに価値のある人間とみなされます。日系企業は英語英語英語といつまでもいっているものの英語が一向にできるようにならないので、冒頭のスポーツジム型の英会話教室にたくさん送り込んで勉強させるとよいでしょう。
英語がネックとなってビジネスがとまってしまっている会社を数多く見てきたので英語人材を輩出することで日本の産業の底上げになるはずです。
英語への意識
英語はやったほうがいいのはわかってるけど、どうも本気になれない。というのが本音でしょう。日本国内で英語が必要とされる場面がなかなか訪れないため今後も英語にさほど興味ない人は英語に時間を割くことはないでしょう。
もっと、英語教育を早く始めることはもちろん、英語ができなくて恥ずかしい機会をたくさん提供して英語ができないと、やばいぞという雰囲気づくりを国主導でしてほしいものです。