勉強につまずく人のための英語学習ブログ

TOEICを3カ月で400点から900点にあげ、外資系企業に入社した筆者の体験を元にした英語学習ブログです。現在は人材領域で会社経営。

TOEIC400点から900点までupさせた後に、外資系で使う英語力を身に着けるまでのプロセス全部公開しちゃう。

nianticブログをお読みいただきいつもありがとうございます。自分独自の勉強法を書いていなかったので、自分のこれまでの勉強法を時系列に書いていこうと思います。ありのまま全部書いていくので、参考になる部分も多いと思います。多少の自分語りお許しください。

ノウハウを伝えるというより自分の経験を基にどうしたらよいか考えるきっかけを与えたいと思います。

英語を勉強しない3年間

理系大学に入学後3年間英語をまったく勉強しない生活が続きます。英語の単位は3年連続で落とす、TOEICは500点近い点数から徐々に目減りしていき3年かけて400点になっていく。このころは英語の時間が苦痛でしょうがなく席に座っていることすら困難でした。恥ずかしいことに留学という制度を大学3年まで知らず、同じクラスに留学に行く人(短期含め)など1人も存在しませんでした。海外旅行に行く人すらろくにいない環境で、海外旅行行っている友達が奇異な目で見られるやはり変わった環境でした。

このころ英語を勉強しなかった理由は簡単です。英語を勉強する必要性がわからず、また、英語ができることで人生がどのように変わるか知らなかったからです。「海外」という接点と触れることもなく、英語の授業は単位のために出席するだけでした。(結局単位とれなかったんですが)

私と同じような大学時代を過ごす人も多かったのではないでしょうか?

初めての海外旅行

大学3年の夏休み人生初めての海外旅行に行きます。行ったのはアメリカカリフォルニア州。シリコンバレー付近に行きました。Google,Appleといった企業がシリコンバレーで隆盛を極め、世界のインターネットの頂点に君臨していました。アメリカのあの空気に度肝を抜かれました。空港の空気、ハイウェイの様子、マクドナルド、モーテル、街並み、飲食店、全てが新鮮であの時の感動以上のことは今でも味わえていません。

特にスタンフォード大学に驚きました。広大な土地に、自由闊達に議論をする姿、一生懸命勉学に打ち込む姿、世界最高峰の頭脳が集まるキャンパスをずっと歩き肌で感じるもの、得るものは大きかった。

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GoogleやAppleの自由な様子も、外から見ていてとても楽しそうだった。すさまじくミーハーだけどあそこで意識がエベレスト級まであがりました。もし、大学生の人でこのブログ読んでくれていたら、迷わずシリコンバレーに旅行行くことをすすめます。何か変わるかもしれません。

このとき、痛感したのが英語力でした。インドからの移民のタクシー運転手や、モーテルを経営するアラブ人、Appleにいた警備員、スタンフォード大学の学生全てとうまくコミュニケーションがとれませんでした。英単語を並べるだけの、つたない会話です。たった数語でも意思疎通できる喜びを感じると同時に英語できるようになりたい!と切に思いました。自分にとっての人生の大きな分岐点となる旅行でした。

TOEICの点数が2倍になった、奇跡の3カ月

日本に帰り、しばらくして進路を大学院にすることにしました。成績が悪く、希望の研究室に行けなかったこともあり専攻を変る決定をしました。そのため少し早めに大学院の勉強をはじめることに決め、まずは英語をはじめることにしました。TOEICは当時400点。最低700点は必要だった。同様に成績の悪い連中を集め、一緒に勉強をはじめることに決めました。5~6人で集まって毎日勉強をします。土日を除く月~金をすべて英語の勉強にあてることにしました。全員TOEICは400点台。全員の目標は750点と設定します。私は海外旅行でのくやしさがあった後だったのでなみなみならぬ英語へのモチベーションがありました。これほど英語に飢えていた時間はなかったでしょう。

英語の勉強のために、決めたことは、

a. 問題をとにかく解く

b. 誰かができなかった問題は全員で復習する

c. 問題を解いている以外の時間は音読に時間をあてる

d. 毎回点数を競い合う

これくらいです。このルールを徹底したことで。連帯意識をもって、英語の点数を全員であげていこうとつとめました。細かい勉強法は気にせず、間違ったところを何度も何度も復習する方式です。何十回も模試を解くと、TOEICの傾向はつかめます。マークシートの紙をたくさん印刷して同じ問題集を何度も解きました。

勉強法については、意識していませんが、良かったことは、音読中心の勉強にしていたためリスニングの点数が伸びるとリーディングの点数も自然に伸びました。また音読は、脳が疲れているときでも耳のおかげで暗記がはかどります。音読中心の勉強法に成功体験があるため私は今でもこの勉強法を中心に据えています。

結果として、私は2カ月後にうけたでTOEIC800点超えました。同じように勉強した友達全員目標の750点に達しました。大学受験や高校受験で優秀組でない人間たちが全員目標を達成したので一丸となって目標に向かうことのすばらしさを感じました。

オンライン英会話にはまる

 TOEICの勉強後も英語の勉強に飢えていたのでレアジョブを始めました。オンライン英会話には割と抵抗があったのですが、試しにやってみたら意外にはまりました。まずは、アウトプットをすることを意識する必要があるので、話し続ける練習に重きをおいて何か月間か英語記事を読みつつ、発音の指摘や質疑応答を即興でできる訓練をしました。

オンライン英会話は自宅でできるかつ毎日できるので非常によいペースで学習をすすめることができました。朝早く起きれるようになったことと教え方のうまい先生に会えた時の英語のモチベーションのアップは自分にとって非常によいものとなりました。

英単語暗記にはまる

英単語暗記をはじめます。TOEFL受験を意識したことで難しい語彙を覚える必要が出てきたためでした。英単語暗記にがっつり時間をかけるのは高校生の時以来でしたが、高度な単語や単語の由来、英語にしかない独特の表現など、単語暗記が急に楽しくなってきました。そして語彙力が増えるだけでリスニングやリーディングがすべて今まで以上に楽しくなってきました。なぜなら、これまでよりも難しい文章も読めるし、辞書を引く必要もなくなったので順調に学習を進めることができるようになりました。

ちなみに使っていた参考書はこれです。なんでもいいと思いますが、マニアックなものであればあるほどいいと思います。知的好奇心をくすぐる者がいいと思います。

【CD3枚付】TOEFLテスト英単語3800 4訂版 (TOEFL(R)大戦略)

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発音学習で脳みそをつき抜かれる

英語の勉強に少し行き詰まりはじめ、発音をどうしようかと考えていたところに出会ったことがあるのがフォニックスでした。詳しくは下記を読んでほしいですが、自分の発音が根本的に違うことを発声や口の動きから学び脳みそに衝撃が走りました。これを知ってからは英語の勉強の成長具体が加速したように思います。というのもリスニングで今まで聞き取れていなかった単語が劇的に減りました。正しい発音方法を知らなければリスニングもできないです。フォニックスを普及するセールスマンみたいですが下記の記事にあるものは読んでおいて損はありません。自社出版であれば返品保障といってもいいです笑

www.niantic.jp

就活対策のための英語対策

英単語暗記をはじめたころ就職活動の対策もしなければなりませんでした。外資系企業を志望していたものの、なかなか今の英語力では厳しいのと、世界的な研究業績も出しているわけではなかったため、最低限の英語力を身に着けようと奮闘しました。

このころ行ったのは、iKnowという英単語サイトを繰り返し使いつつ従来の英語勉強をしていました。

iknow.jp

 なんとか、英語対策が功を奏し、自分の行きたかった企業からインターンシップのオファーをいくつかいただくことができて自分の英語力が認められた気がしました。英語面接もあったのですが、なんとか準備しておいたスクリプトを読み上げたことでクリアしました。またインターンの段階では英語をそれほど見ていないとどこの会社もいっていました。

外資系投資銀行での衝撃

外資系投資銀行のインターンに参加しました。事前に英語のテストがあり、電話で行われましたが、ほとんどできませんでした。いや、あれは難しすぎるだろ...と思いインターンに参加しましたが、当日事前英語の試験結果が共有され、自分はグループ内で圧倒的最下位でした。自分のグループには帰国子女が全くいなかったのですが、留学経験は全員ありました。それでも圧倒的な点数が最下位に衝撃を受けました。

後から知りましたが、全インターン参加者の中で英語力が最下位だったのです。自分の大学院では英語がそこそこできるキャラだったのに、インターンの中では英語ができないやつという感じになりました。自分の受けたテストの結果が本来なら当時の参加基準の英語力に達していなかったものの、面接時のキャラクターが良かったということで通してくれたとインターン終了後の懇親会で面接官から教えられ恥ずかしくなりました。

英語のみならず、雰囲気にのまれ、とても行きたかった投資銀行のオファーは残念ながらもらうことができませんでした。英語のみならず、自分ができると思っていたのに全くダメだという経験は人を成長させてくれるでしょう。

フィリピン留学の1か月

その後、インターンにいった外資系企業から内定をもらい就職活動を終了しました。次は英語力をちゃんと身に着けるんだ!と思いフィリピンに留学をしました。フィリピンにはいったことがあるのとタガログ語も少しできたので意気揚々とセブ島に乗り込みました。

留学したときに最初に受けたテストでは文法以外は並みの成績と判断されここでも英語力が全く足りないとフィリピン人の先生に言われました。

このときは、英語をしっかり勉強して、特にスピーキングで不自由しなくなりました。メンタルバリアを取り除けたのが大きかった気がします。1週間以上、海外に滞在したのが後にも先にもこのときだけなので自分にとっては非常に貴重な経験となりました。

個人的には、日本でしっかり対策を十分したうえで6カ月以上の留学をすることをすすめます。もちろんセブ島留学もいいですが時間とお金がある人には長期をすすめます。インタビューをしていく中でそう感じています。

入社後に全く通用しない自分の英語

志望していた企業に入社し、自分は日本国内の仕事に従事することになりました。チームの多くがシンガポールにいたこともあり、英語を使う業務は早速でてきました。また、イギリスチームとの担当にもなったため、日本の状況を伝えたり、イギリスにノウハウを聞いたりと仕事を進めることになりました。

ここでも課題がでてきます。英語のミ―ティーングで事前に話したこと以外は全く中身がわからないのです。正直非常につらい時期でした。

このときは、とにかく、仕事を覚えて、事前に準備できるところを増やして対策するしかありませんでした。訛りのあるインド人とはもう話すことをあきらめて、

"Would you please send me on e-mail later?OK?"

などと連呼していて向こうからするとめんどくさかったと思います。このとき実は英語の練習をさぼっていたため、仕事をする中で覚えるだろうとタカをくくってしまい仕事上での英語でつまずき自分の成長に歯止めをかけてしまうことが多々ありました。 

外国人とのパーティーがつらい

会社で外国人参加のパーティーがあります。社長の送別会もありました。そのときに外国人と全く話せないのです。仕事の英語でないため単語もよくわかりにくいうえに、 何を話したらいいかもわかりませんでした。

だが、パーティーも仕事と同じです。上のポジションのことと仲良くなるためにはその国のことを調べる必要があります。イスラム教、ヒンドゥー教、ジーク教、キリスト教、(外国人で仏教には会ったことない)と様々いました。彼らの国やバックグラウンドを調べて話せるようにするべきです。

一番簡単な方法は相手の国の国歌を覚えることです。歌詞のある国の国家であればほぼ間違いなくつかみはうまくいけます。

相手を慎重に選ぶべきですが、男性同士なら下ネタで盛り上がることもあり楽ではありました。

実践的な勉強を始める

 このあたりからいわゆるビジネス英語を勉強したいと思うようになりました。しかし、途中から日常の会話の方に興味がうつり、ドラマで英語を勉強するという昔やっていた方法に戻りました。非常に体力は使いますが、見ていると以前よりも内容理解が進んでいたために楽しくみれました。

加えて、英語ができるようになると外国人が来る飲み会にかなり頻繁に呼ばれるようになりそこで気を遣わず楽しく話せるレベルになってきました。仕事をしながら国の理解が進んだことがとても大きかった気がします。

nianticブログ(本ブログ)を開設する

友達が英語の勉強に関してブログを書いてみたらとアドバイスをうけたのでブログ開設にいたりました。書いてみたら読者やコメント、仕事の連絡がくるようになり、また、交友関係も広がるなどいいことばかりです。ブログを通して自分の考えを発信できるとともに皆さまの英語力の向上に貢献できたら幸いです。 

本当にちょっとだけ英語ができるようになった自分からのアドバイス

 英語はまだまだ勉強すべきなのですが、私から偉そうにアドバイスさせてください。英語ができるだけで、世界が本当に変わります。

旅行に行ったら、今までよりも得られる情報量が違います。国を超えてうわべだけでない友情が築けます、色々な場に英語が話せるだけで呼んでもらえるようになります。少しだけ仕事ももらえます。新しい価値観に触れることができます。

本当にいいことばかりなんです。でも身に着けるのは難しいですよね。だから地道に自分の課題を一つ一つつぶしていくしかありません。

最もいい勉強法は英語ができる人ばかりの環境にいって恥をかくことです。恥ずかしい経験をしたらそれをもうしたくないからがんばるようになります。きっとまわりにできる人や英語ネイティブの人がいるはずです。そこにいれてもらう勇気をもって飛び込んで恥をかきましょう。

英語ができて損はありません。